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「春のみなも」についてContents of “HARUNOMINAMO”

「春のみなも」にはあらゆる醍醐味がぎっしりと詰まっている!!

詳細な描写と豊かな叙情性、更には「時空間」の広がりに、既存の時代小説を超えた「充実感」を味わってください。

〈表紙より〉
それは無残にも斃された父の死を看取ることから始まった……。
「初」の健気な生き方は周囲を変え「福島藩」を変えやがて「初」の意志は強く太く繋がって世界を救う。
「FUKUSHIMA」を再び蘇らせるには死者達の「鎮魂と祈り」を乗り越えた「希望の意志」が必要だ。

何回読んでも、どこから読んでも「春のみなも」は新鮮です。
読み方にルールはありません。楽しく自由にお読みください
◆「青春グラフティ」
 「初」を取巻く仲間達との楽しき日々をみずみずしく叙情豊かにかきこまれています。
◆埋もれた「歴史」と「人」
 「真忠組事件」「水戸天狗党の乱」「信達百姓一揆」「世良修蔵暗殺」
 忘れられた商都福島に生きた「傑物達」の活躍をを今に
◆剣術・柔術・果たし合い
 時代小説に求められる要素が満載です。剣術の戦いは常に命のやりとりです。生き残るための 戦略・戦術がそこには必要です。著者の経験を生かしリアルに描写。
◆百人一首・源氏・万葉の世界
 ようこそ「石金先生」の世界へ。主人公「初」の豊かな精神のバックボーンはここから作られた。
◆哀しく、美しく、逞しく
 登場人物の境遇に、はらはらどきどき。やがて絡まった糸がほぐれ、きっと「面白さに」共感 して頂けます。
◆「初」の生き方から勇気を!!
 悩みや不安に落ちた時、「初」の行動を思いおこしてください。霧が晴れます。

壮大な構想とスケールで描く春吉省吾 渾身の書き下ろし。〈四百字詰め「原稿用紙」2,000枚(上・下)〉
春のみなも(上・下) セット販売価格 : 本体 4,000円+税(総計4,320円)
仕様: 上・下四六判・上製本 
上巻468頁 本体 2,000円+税(総計2,160円) ISBN 978-4-905373-03-2
下巻468頁 本体 2,000円+税(総計2,160 円) ISBN 978-4-905373-04-9

上下セット4,000円+税(送料無料)
ご購入はここからどうぞ

「春のみなも」の〈あとがき〉の一部より

 物語「春のみなも」の最後の文字を印字し終えたとき、身体が少し震えました。
 未完に終わらずに良かったという安堵感と、生まれ育った地元の物語を書き終えたという緊張が一挙に緩んだからでありましょうか。加えて、少しは責任が果たせたという開放感がない交ぜになった不思議な体験でした。
 福島市を舞台にした物語を何時か書いてみたいという気持ちはずうっとありました。何しろ私の生まれたところは、大通り(旧奥州街道)に面し、この小説「春のみなも」に頻出する、城下の中心「辻の札」からも、「泉孝」からも百メートルと離れていない場所にありました。
 現在、二月に一度(時には毎月)、母の様子と、先祖の墓参りと友人との飲み会の為に「福島」に出向きますが、収束の見通しのない「原発事故」の為に、福島の街はいまもって「何かが重く」のしかかっているようです。 
 小学校の三年まで、校舎はお城の「二の丸」跡地にあり、校庭に出ると直ぐそこに阿武隈川が拡がり、春先、川向こうの渡利の土手では野焼きの光景も見られました。松齢橋の下で泳いだこともありますし、父英治と釣りに行って、大きな鮭を手掴みで獲ったこともありました。それはきらきらと輝く「水面」のような想い出です。
 県都である「福島市」は、会津若松市などと比べると「何もない町」という思いがずっと払拭できずにおりましたが、福島近郊の名所古跡を調べ始めると、この信達地方は途方もなく躍動する歴史を持った町だということが判ってまいりました。しかし旧市内は明治14年(1881年)の甚平火事で江戸期の建造物はほとんど焼失し、翌年、道路県令の異名を持つ三島通庸が区画整理や道路拡張を実施したことで町の景観は全く変わってしまいました。

 人は生まれ育った町の歴史を具体的にイメージ出来ないと「心の故郷」としてそこに戻れないのです。
 ノベル(物語)の中に、リアル(現実)を映し込み、福島城下の躍動する幕末の「物語」を伝える事が私自身のためにも、後世の方々にも必要と考えました。
 美しい「福島」の四季折々を舞台にして、縦横に絡み合う人間関係の妙と、登場人物一人一人の息づかいを感して貰える小説を書こう。
 それがこの街で育った「私の役割だ」と勝手に信じて、「福島市史」や「福島市史資料叢書」、近郊の市町村史などの資料を集め本格的に小説の構想を練る作業を始め、関連する幕末の資料も渉猟いたしました。
 時代は幕末、舞台は小藩福島藩と信達地方。その福島で生まれ、過酷な境遇にあっても些かも挫けずに生きていく女性「初」(天保15年5月5日生まれ、昭和7年5月20日没・享年90歳)を主人公にし、物語を展開することにいたしました。
 全国でも有数な生糸市場を背景に、価格変動や荷為替などの金融取引円滑のため、福島城下には三つの飛脚問屋の支店があり江戸は勿論、京大坂の情報はいち早く城下の商人達に伝えられました。 
 領内には多くの分領地が点在し、四方を仙台、米澤、会津、二本松の大藩に囲まれ、財政は破綻し、意志決定を一切しない(出来ない)福島藩に代わって商人達が福島の財政を牛耳り、武士達が放棄した城下を守りきりました。
 残念ながら、幕末から明治期に活躍したそれら福島の「傑物」の子孫は、現在殆ど活躍されておりません。
 「春のみなも」はその「傑物達」へ、私からのレクイエム(鎮魂歌)でもあります。

 執筆を本格的に始めてすぐ、平成23年3月11日に「東日本大震災」が起こり、東京電力の過失による「福島第一原子力発電所事故」も起こりました。震災の犠牲者は死者、行方不明者併せて計18.517人(今現在)。  三年経った今でも、福島第一原発事故に伴う13万人を超える方々が故郷を離れて避難生活を強いられています。
 実は、今から一年前にこの「小説」は仕上がっていましたが、熟慮の末、全て書き直すことに致しました。
 原発事故のいわれなき誹謗中傷や、過剰なまでのセンチメンタルな反応を一切捨象し、「福島の歴史」を激動の幕末史と重ね合わせ、そこから「福島再興・復興」の視座を見つめ直そうと私なりの決意をした結果です。
 福島の方々は勿論のこと、日本をはじめ「世界」の方々に「美しく逞しい福島」を知って貰うべく、その意志を小説「春のみなも」に込めて問うことにいたしました。
 幕末の「福島」に暮らし、そこで蓄積した深く広い教養、剣や居合、柔術など全てを呑み込んだ「初」という素晴らしい胆力を持った女性は「鎮魂と祈り」を胸に秘め、「希望の意志」の実行のために福島を離れます。
 「初」はその実力を横浜・東京で開花させます。やがてその意志は、息子や孫や曾孫に引き継がれます。
 「初」のその思いは、同時に、世界中から負のイメージとして焼き付けられてしまった「FUKUSHIMA」と言う文字を、希望ある誇り高き「FUKUSHIMA」に変えたいという私自身の思いも、この物語「春のみなも」の中に込められています。


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